0.5ミリ以上のクラック(ひび割れ)には要注意!住宅購入時の落とし穴?
2017年11月27日 | インスペクション, 建物検査, 欠陥・トラブル, 耐震補強
先日、築37年の中古案件のインスペクションに行ってきました。
室内は約1年前にリフォーム行ったばかりの物件でもありましたので、見た目で気になる箇所は無かったのですが、外壁の調査をしてみますと、かなり気になる箇所が出てきました。
それも0.5ミリ以上のクラック(ひび割れ)がかなりありました。
クラックを放置しますと、大気中の炭酸ガスや水の浸入により、コンクリートの中性化が始まり、耐久性の問題やトラブルが発生してきます。
ちなみにクラックの計測時に重要なポイントは①ひび割れの幅、②ひび割れの数・量、③ひび割れの入り方と言われます。
中古住宅購入時に室内側はしっかり確認される方は多いのですが、きちんと外壁面を確認される方は少ないように感じます。
そもそも外壁の資材の種類によって、劣化の仕方が違い、塗装で改善を図るケースが良くあります。今回はその塗装の時期の目安についてもまとめてみました。
勿論、0.5ミリ以上のクラック(ひび割れ)があった場合は、必ず補修を行い、塗装される事を強くオススメ致します。
〇金属サイディングボード(塗装の目安:10~15年):外壁面から赤サビが出てきたら要注意
〇窯業系サイディングボード(塗装の目安:7~8年):サイディングを繋ぐシール(コーキング剤)剥がれてきたら要注意
〇モルタル外壁(塗装の目安:10~15年):モルタルの剥離、カビ・コケの発生がある場合は要注意
〇ALCボード(塗装の目安:10~15年):チョーキング、紫外線による褪色が出てきたら要注意
〇コンクリート壁(塗装の目安:10~15年): クラック、鉄筋爆裂発生時には要注意
〇トタン張り(塗装の目安:7~8年):トタンの反り、白サビが発生してくると要注意
〇羽目板張り(塗装の目安:10~15年):変色、腐食時には要注意
いずれにせよ、目視でクラック(ひび割れ)があった場合には劣化の症状が出ていると判断し、早めに専門家に見てもらいましょう。
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